第13回日本感性工学会春季大会

開催期間

2018年3月27日(火)~28日(水)

会場

名古屋大学工学部 IB電子情報館,2号館
http://www.engg.nagoya-u.ac.jp/access/
http://www.engg.nagoya-u.ac.jp/access/campusmap.html

大会テーマ

「感性×モノづくり」

大会概要

第13回日本感性工学会春季大会を,2018年3月27日(火)・28日(水)の両日,名古屋大学工学研究科にて開催する運びとなりました.

今大会のテーマは感性×モノづくりです.「物」は目に見える物体のことを言い,「もの」は抽象的な対象を言います.では,「モノ」は?本大会では,ブランド力のような無形だけど何かしら価値が付加された「良い物・もの」を表す言葉とします.

かつての名古屋は「物作り」の拠点と言われていました.だからでしょう.名古屋には地味~な印象がつきまとっていました.たぶん多くの名古屋人はむしろそれで良しとしていたようです.
いまの名古屋は「モノづくり」の拠点に変わりつつあります.ハイブリッド自動車,青色LED,QRコードなどは,名古屋ゆかりで,世界に衝撃を与えた,近年の技術史上の大事件です.地元の自動車産業の隆盛,航空機産業の新展開などが名古屋の街の顔にも変化をもたらしています.最近,名古屋に見える方から,「名古屋には勢いを感じる」とよく言われます.

「感性×モノづくり」は感性工学とモノづくりの出会いです.感性工学とモノづくりの相乗効果は,モノづくりをさらに加速させ,感性イノベーションを創り出していくと期待されます.

特別講演ではイタリアで活躍されているカーデザイナーの内田盾男氏とレクサスLSプロジェクトチーフデザイナーの須賀厚一氏に,「感性×カーデザイン」をテーマに「心を揺さぶるクルマ」について熱く語っていただきます.トリノと名古屋のモノづくりの特徴を読み解き,クルマづくりの未来についての考えを披露していただきます.

一方で,この地方ならではの地道な産業の一つに尾州毛織物があります.かつての斜陽産業は,今,「高級毛織物」として世界中から脚光を浴びています.パリコレクションやミラノコレクションで活躍のトップデザイナーもわざわざ名古屋にやってきて打合せを重ねながら新しい素材を生み続けています.もう一つの特別講演では「感性×尾州毛織物」をテーマに尾州毛織物の研究開発者をお招きして,これまでの/これからの取り組みとこの産業の未来について語っていただきます.

皆さん,是非,名古屋にお越しくださり,「感性×モノづくり」の可能性について語り合って頂ければ幸甚です.皆様のご参加をお待ち申し上げます.

大会実行委員長 古橋 武
(名古屋大学大学院工学研究科)

特別講演

特別講演Ⅰ「感性×カーデザイン」
イタリアのトリノ市は、2005 年から名古屋市と姉妹友好都市の関係にあります。トリノはFIAT、名古屋はTOYOTAと共に成長してきた歴史があり、どちらも自動車産業とのご縁が深い街です。トリノには自動車ボディをデザインする“カロッツェリア”と呼ばれる工房がたくさんあり、美術工芸品のような美しさを持つクルマや才能あるカーデザイナーたちを数多く輩出してきました。一方、日本の自動車メーカが生み出してきたクルマは、工業製品としての機能性や耐久性、そして安全性や信頼性が世界最高水準にあり、その水準を確実に満たしつつ、クルマの新しい価値創造を目指してきたのが“LEXUS”というTOYOTAのブランドです。
この特別講演Ⅰでは、世界でご活躍のお二人のカーデザイナーをゲストスピーカーとしてお招きし、それぞれのクルマづくりの特長を詳しくご紹介いただきます。続くトークセッションでは、カーデザインやモノづくりの未来について、会場の皆さまと共に考えてみたいと思います。

◆プレゼンテーション
「イタリア・カロッツェリアのクラフトマンシップ」
内田盾男 氏(イタリア・トリノ在住 カーデザイナー)
「唯一無二のデザイン創造への挑戦 -レクサスLS の開発-」
須賀厚一 氏(レクサスLS プロジェクトチーフデザイナー)

◆トークセッション
「カーデザインの行方」
内田盾男 氏 × 須賀厚一 氏(モデレーター:川澄未来子)

※当日午後は、レクサスフラッグシップモデル・新型LS
の実車をご覧いただけます!匠の技術を会場でぜひ間近に体感して下さい。

特別講演Ⅱ「感性×尾州毛織物」
Story of BISHU
尾州とは、名古屋以西の尾張から岐阜県西部にかけての一帯のことで、この地域は古くから繊維産業で栄え、今でも様々な織物が作られています。中でも半世紀以上前に造られたションヘル式織機と呼ばれる低速織機を用いて、職人によって昔ながらの手法で丁寧に生産される織物は、国内屈指の毛織物産地として、世界のファッションブランドからも注目を集め、コレクションに採用されるなど、尾州毛織物は、オリジナリティーあふれる高品質な素材として高い評価を得ています。
特別講演Ⅱでは、「尾州」の地で生産に関わる会社の経営者やテキスタイルデザイナーの方々に、尾州毛織物の魅力についてディスカッションしていただきます。自社の特徴的な製品紹介とともに、どのような「感性」を持ってモノづくりに携わっているのか、世界のファッション業界における日本の役割も含め、今後の展望について熱く語っていただきます。

足立 聖 氏
有限会社カナーレ 社長
ションヘル式織機を用いたファンシーツイードを得意とする婦人服地のテキスタイルメーカーで、尾州匠ネットワーク(技術者グループ)会長を務め、人材育成にも注力

金 才仙 氏
小塚毛織株式会社 企画・営業担当
ジャパン・テキスタイル・コンテスト2017 グランプリ(経済産業大臣賞)受賞

葛谷 聰 氏
葛利毛織工業株式会社 専務取締役
ションヘル式織機を用いた紳士服地の企画・製造・販売

中野 正康 氏
一宮市長
尾州産地の中心を担い、尾州ブランドの発信強化と確立のため、様々な機会を捉え「尾州」をPR

 

予定するセッション

①一般セッション
②ポスターセッション
③企画セッション
④査読セッション

上記①-④の概要とお申込は発表申込をご覧ください。
上記①-④でご発表の方、また拝聴のみの方も参加申込が必要です。
当日会場でもお申込みいただけますが、割高となりますのでご注意ください。

春季大会優秀発表賞

日本感性工学会春季大会において、優秀な口頭発表(一般セッション・企画セッション)またはポスター発表を行ったあらかじめ登録した登壇者であり,かつ本会会員を奨励するものです。

対象資格

  • 35才以下または学生であること。
  • 発表登録サイトにて「優秀発表賞の審査を希望する」を選択すること。

※優秀発表賞の受賞には入会が条件となります。
※過去において優秀発表賞の受賞経験がある場合には、受賞することができません。

プログラム

確定プログラム

※スケジュールの変更はできません。ご了承ください。

備考・諸注意

  • PCの用意はございません。各自ご持参ください。
    MAC使用の場合、変換プラグは各自ご用意ください。
  • 一般セッションの1人あたりの発表時間は、発表12分質疑2分交代1分です。
  • 査読セッションの1人あたりの発表時間は、発表15分質疑4分交代1分です。
  • ポスターセッション:
    ポスターセッションI (追加しました)
    掲示可能期間:3 月28日(水)9:30~12:30
    コアタイム:3月28日(水)10:00-11:00
    ポスターセッションII
    掲示可能期間:3 月28日(水)12:30~16:00
    コアタイム:3月28日(水)13:00-14:00
    ポスターセッションI・II共通
    ポスターを貼るボードのサイズ:横900×縦1800mm
    (上記範囲に収まる大きさであれば自由)
    ※ポスターは、コアタイムとその前後30分は必ず掲示してください。
    ※発表者は、コアタイム中、各自のポスターの側にいて来場者の質問等にご対応
    ください。
    ※それぞれ掲示可能期間終了までには撤去をお願いします。ポスターは各自お持
    ち帰りください。
  • 企画セッションのスケジュールや進行は、一般セッションとは異なる場合があります。
    当日の進行についてご質問がある場合は、企画セッションの代表者または座長に直接お問い合わせください。

その他お知らせがある場合は、随時掲載いたします。

実行委員会

実行委員長    古橋 武  (名古屋大学)
プログラム委員長 吉川 大弘 (名古屋大学)
広報委員長    加藤 昇平 (名古屋工業大学)
選奨委員長    月元 敬  (岐阜大学)

【実行委員】
川澄 未来子  (名城大学)
川原 啓嗣   (名古屋学芸大学)
國分 三輝   (愛知淑徳大学)
ジメネス・フェリックス(名古屋大学)
中内 茂樹   (豊橋技術科学大学)
光松 佐和子  (名古屋経済大学)
宮内 義明   (名古屋市立大学)

および 日本感性工学会理事・参与・監事
https://archives.jske.org/abouts/director/

共催

名古屋大学大学院工学研究科

お問い合わせ

第13回日本感性工学会春季大会事務局:jske13s@jske.org